宅急便が来た。
1階からのインターホンで、ツンちゃんソワソワ、ウロウロ。
「あんたは関係ないの!こっち来たらダメよ」
リビングのドアを閉めようとしたら隙間から廊下に出てきてしまって、どうしてもつかまらない。
もう宅急便の人がドアの前まで来てピンポン鳴らしてる。
ドアを細めに開ければいいか、と思って開けたらスルッ!とその隙間から外に出てしまった。
宅急便のお兄さんに襲いかかるツン。全身で飛びついている。
たまたま犬好きの人らしく、「お~、よしよし♪」と頭をなでてくれている。
ツン、耳をペタ~ンとして大喜び。もう大興奮。
「ツンちゃん、外に出たらダメでしょう!」
必死でつかまえようとしたら、お兄さんが「大丈夫です、僕が首輪つかまえてますから!その隙にハンコを!」荷物を投げてよこす。
「ハ、ハイ!」ハンコを押して受取を投げる。
ツン「ハァッ、ハァッ」
お兄さん「首輪離しますよ!いいですか!」
「ハイッ!」
「早く閉めて下さい!」
「お、お世話さまでした~!」
(猛犬ツン)